Amazon輸出のリサーチ戦略

Amazon輸出のリサーチ戦略

2013年頃、為替が一気に円安になり、このタイミングで海外のAmazonへ日本から商品を輸出するビジネスが大流行しました。

このAmazon輸出ブームは近年では落ち着いてきましたが、このAmazonを利用して、日本から海外へ販売するビジネスは、沢山の方が参加されています。最近ではヨーロッパやオーストラリアのAmazonへの参入者も増えてきました。

しかしながら、米国以外の海外Amazonでは、新規市場ゆえのトラブルなども多く、少なくとも初心者の方がこれらに参加するのは得策ではないかと思います。
ですので、Amazon輸出では主として米国のAmazonにて販売を行うことをお勧めいたします。

Amazon輸出での販売方法は主に2つ



Amazon輸出において販売する方法は主に2つのパターンがあります。
1つ目は出品する商品をリサーチして、販売する方法です。
この方法は、いわゆる王道の方法で、商品を仕入れてから販売する有在庫販売に向いています。
それに対して、無在庫販売として、商品を大量に出品していく方法が、現在の主流であると言えるでしょう。
無在庫販売の場合は大量の商品データから、出品禁止の商品などを削除していくという方法が採られます。


商品をリサーチして出品していく方法



こちらの方法は、主に有在庫物販向けの方法となります。
もちろん、無在庫物販でも丁寧にリサーチをしてから出品したほうが良いのは言うまでもありません。
しかしながら、丁寧にリサーチした商品をすぐに、ライバルセラーに真似されてしまったりすると、時間と労力の無駄になってしまいます。
その点、有在庫であれば、ライバルセラーとの差別化も図りやすいです。
特にAmazonのFBA倉庫を利用すれば、仮にライバルセラーもFBAを利用していたとしても、
在庫切れを起こした段階で、自分の商品が販売されていきます。
ですので、当然のことながら、コンスタントに売れていく商品でないと意味がありません。

大量のデータから、不必要な商品を削除して出品する方法



Amazonの場合はebayなどと異なり、出品数の制限がありません。
なので、無在庫出品をするセラーは基本的に何万点という数を出品することが殆どです。

しかし、出品禁止商品や、売れたとしても発送するのが困難な商品があるので、そのような商品は省いていかないといけません。
ここを怠ってしまうと、アカウント削除などの措置を受けることがあるので要注意です。

まず無在庫出品のステップとしては、ツールなどを利用して、
商品仕入れ元となるサイトのデータを収集します。
そして、収集したデータの中から、削除スべきデータを消していきます。

これらはある程度手動でやる必要がありますが、
ツールによっては、キーワードでNG判定したり、また自動的に商品重量などの情報を取得してきて省いてくれたりします。

特に無在庫物販として取り組む場合、商品の出品管理や配送の仕組み化とコストダウンが重要になってくるでしょう。




ステップ1


商品を自社発送するか FBAに送るかによって、リサーチの基本戦術も変わってきます。
まず、自社発送のメリットとしては、商品を自分の手元に置いておくのでAmazonだけでなく、ほかのプラットフォームでの併売が容易だと言うことです。
もちろん、デメリットも有って、まず商品を自分で発送しなければいけないという事。
そして、商品が返品されたときも、自分で対応しなければなりません。

それに対して、 FBAを利用すれば、自分で発送する必要もありません。
在庫をあらかじめAmazonのFBA倉庫に納品しておけば、
商品が売れた後の発送作業や、返品の受付などを全てAmazonが請け負ってくれます。
もちろん、デメリットもあって、まず手数料が取られるということがあります。

しかし、この手数料もご自身で発送する手間を考えれば、十分安いとも言えるでしょう。

FBAを利用するのであれば、やはり以下のような商品がおススメです。

・他のFBA販売者がいない商品を狙う。
・日本国内のAmazonで販売されていない商品
・季節性の人気商品を先取りする
・薄利多売で高回転率の商品を狙う

FBA販売をする場合は米国でもプライム会員をターゲットとします。
そうすることで、多少販売価格が高くても、すぐに手元に商品が欲しい方は買ってくれるのです。

特にDVDやゲームのカテゴリではFBA出品者のショッピングカート獲得率が高いです。
また他のカテゴリーに比べてサイズも小さいものが多いので、納品にかかるコストも抑えることができます。

ステップ2



商品リサーチにおいて、ただ闇雲に商品を探していても、商品が見つかるわけではありません。
闇雲に探していると、容易に「リサーチ疲れ」を起こしてしまうので、リサーチが嫌になってしまいます。

なので、最初は自分なりにルールを決めてリサーチをされることをお勧めいたします。
やはりお勧めのルールは、
「自分が好きな商品、興味のある商品カテゴリからはじめることです」

自分が興味ないカテゴリの商品だと、
リサーチ作業自体が苦痛となってしまうので、自分が好きな商品から始めていくことをお勧めいたします。

リサーチルールの決め方



1.カテゴリを選択する

まず、自分が虎使いたい商品カテゴリを選んで、狭く深くリサーチをしていきましょう。
そうすることで、商品知識も深まっていき、ライバルセラーにはない自分だけの強みになります。

2.商品販売形態を選ぶ
商品の販売形態もさまざまです。
・有在庫販売なのか、無在庫なのか
・自社発送なのかFBA発送なのか
・新品なのか中古なのか

3.ランキングや出品者数で決める

販売条件の例として、
・ランキング●位以内の商品
カテゴリによってランキング何位以内が良いと言うのは異なってきますが、最初のうちはあまりこだわらずに独断で決めてしまっても良いかもしれません。
いずれにしても ランキング上位の商品をリサーチして抽出していく感じになります。
実はAmazonのランキングは常に変動していて、商品が売れるたびに変わります。なので、ランキングが現在何位であるかと言うはそこまで重要ではありません。

・FBA出品者の数
FBAで商品は販売する予定であれば、この数字は重要です。
FBA販売者の数が多いと、自分の商品がカートを取得するまでに時間がかかったりするので、およそ5人以上のFBA出品者がいる場合は、たいしょうから除外した方が良いでしょう。


・商品の販売価格
商品の販売価格があまりにも高額だとリスクが高くなりますので、商品販売価格で制限を掛けるのも必要です。
特に有在庫の場合は高額商品の仕入れは資金が必要ですの要注意です。


・商品の大きさや重量
商品の大きさや重量も大切なポイントです。大きすぎたり重すぎたりする商品は配送コストがかかるので、よほどの価格差がない限りはたいしょうから外した方が良いでしょう。


商品リサーチステップ3


特に有在庫においては、過去にどれくらい商品が売れているかの情報が最も大事です。
これはランキングの変遷を見ることで確認できます。


ランキングは商品が売れることで変動しますので、ランキングの変動が多い商品ほど、売れている回数が多いと言うことになります。


ランキング推移は、Amazonのサイトには表示されません。
しかしながら、以下のようなサイトをチェックすることで確認ができます。
■camelcamelcamel
http://camelcamelcamel.com/
■モノレート US 版
http://mnrate.com/past.php?nc=us

■camelcamelcamel
http://camelcamelcamel.com/
■モノレート US 版
http://mnrate.com/past.php?nc=us

■リサーチマエストロ
http://www.researchmaestro.asia/


商品の探し方



キーワードで探す方法



最も基本的な方法は、キーワードで商品を探すことです。

たとえば、おもちゃカテゴリで商品を探すときは、

Amazonのサイトで「Toys&Games」のカテゴリを選択します。

そして、検索窓にキーワードを入力します。


検索キーワードとしては、「Japan」などを入れると日本から輸出で主ピンされている商品が出てきます。


ASINで探す方法



AmazonにはASINと呼ばれる独自の商品識別コードがあります。
そのASINを元にする方法です。

まず、日本のAmazonで商品を検索します。
そして、その商品のURLの一部分がASINコードとなっているので、
ASINをアメリカのAmazonの検索窓に入力して探します。

このASINは世界中のAmazonで共通化が進められており、基本的にはどこの国のAmazonでも同じASINで同じ商品のページが出るようになっています。

しかし、世界中にある膨大な商品数を完全にASINコードで紐付けすることは、いくらAmazonと言えども難しいので、
特に新しい商品などはASINは国によって異なっています。

ライバルセラーからリサーチする




Amazon輸出をしている日本人のセラーは実に沢山います。
ですので、ライバルセラーを真似て商品を出品するのも一つの戦略です。